
- 小説を書くことに興味がある。
- 小説を書いてみたいけど、なにから始めて良いかわからない。
- 小説を書きたいけど、不安で書き始められない。

ねぇねぇ、こばりん

どうしたのですか?

アニメにハマったから文芸部に入ったんだけど、部の活動として小説を書かなくちゃいけないみたいで……

文芸部を題材にしたアニメや漫画も増えましたからね

何冊か読んだことはあるんだけど、眠くなっちゃうんだよね
書き方も全然わかんないし

活字というだけで拒否反応が出る人もいるなか、読めるだけでも大したものです
それでは、小説の書き方を最初から説明しますね
小説は語り手の視点で物語が進み、柔らかい文体と硬い文体を使い分けることが魅力的な媒体になります。
50文字の掌編でも、100万文字超大編でも、文字数に制限のない自由な創作が小説です。
今回の記事では、テクニックを抜きにした【初心者向け! 小説の基本的な書き方9の手順!】を解説していきます。
この記事を読むことで、基本的な小説の書き方を知ることができます。
それでは、スタート!
PCが無くても大丈夫! まずは紙とスマホを準備しよう

私パソコン持ってないんだけど、昔の文豪みたいに紙に書いていけばいい?

安心してください
今は紙とスマホがあれば大丈夫ですよ

え? パソコンが無くても書けるの?

はい
安心してもらえるように説明していきますね
本当にスマホだけで大丈夫なの?
スマホでも十分な理由は、Bluetoothキーボードがあるからです。
Bluetoothキーボードとは、ワイヤレスイヤホンのように、ワイヤレスで使えるキーボードになります。
それをスマホに接続することで、スマホをパソコンのように使うことができます。
初心者こそパソコンではなく、スマホとBluetoothキーボードの組み合わせが良いです。
その理由は、創作活動を続けていくのかわからないからです。
- 僕は絶対に創作活動を続けていく
- 私はプロになって第一線で戦っていく
- 小説家以外の仕事は考えられない
このように将来を見越して覚悟が決まっているのなら、最初からパソコンを買っても良いでしょう。しかし、大多数の人は書いてみないとわからない。
書いてみたら、あまりの過酷さに辞めてしまった人もいます。
僕が最初に書いた小説はガラケーで書いたもので、それをネットに投稿したのが創作活動の始まりです。
そこから中古で1万円のパソコンを買って、それで小説を書き進めました。
この頃はスマホを持っていなかったのでパソコンを買いましたが、今はパソコンよりも高性能なスマホを1人1台持ち歩いている時代です。
創作活動にハマってからパソコンを買っても十分なので、初心者はスマホとBluetoothキーボードの組み合わせで書いてみましょう。
紙にアイディアを書きだそう
紙にアイディアを書くことで、【思考の整理】【思考の可視化】【思考の共有】などの効果を最大限に高めます。
思っていることを紙に書きだすと、かなりの情報量になるので、時間がかかり指も痛くなります。
そんな面倒なことしてるなら、スマホに書きだせば良いんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、手書きにすることで、スマホにはないメリットがあります。
それは、【記憶力が高まる】【脳の活性化】【かみ砕いた解釈】【不安感の軽減】などの効果です。
手書きにすることで、脳のパフォーマンスを最大に高めることができ、今考えているアイディアの1歩先のネタを出せる可能性があります。
パソコンやスマホのメモ帳にアイディアを書きだすこともできますが、効果を最大限に上げたいのなら、紙に書きだすことをオススメします。
誰に向けて書くのかを決めよう
誰に向けて書くのかを決めることで、【小説のジャンル】を決めることができます。
小説は文章ですべてを表現する創作活動になります。
そのため、読者のレベルに合わせて文章を書かないと、読者が楽しめなくなってしまいます。
例えば、小学低学年に【竜頭蛇尾】【【薄氷を履むが如し】などの言葉を使っても、まったく意味が通じず、読者は楽しむことができません。
逆に、このような難しい熟語を求めている読者に児童文学を書いても、求めているものが違うので楽しませることができません。
小説のジャンルには、このようなものがあります。
- ミステリー小説
- 恋愛小説
- SF小説
- ホラー小説
- ファンタジー小説
- 歴史小説
- 政治小説
- ノンフィクション小説
- ライトノベル
- 児童文学
- 純文学
- 官能小説
一度書き始めると、想定読者を変えることが難しくなってしまうため、最初のうちに読んでもらう読者を想定しておきましょう。
キャラクターを創ろう

紙にアイディアを書いたよ

わかりました
それでは、キャラクターを作っていきましょう

キャラクターって登場人物のことだよね?
カッコイイ男子とか、可愛い女子は登場させたいよねぇ

カッコイイというのは内面ですか?
可愛いのは外見ですか?

どういうこと?

キャラクターを作るには、外見も内面も細かく決めることが重要になります
それでは、実際にキャラクターを作ってみましょう
まずは作ったキャラクターの基本情報を創ろう
キャラクターの基本情報とは【名前】【年齢】【性別】【人種】【職業】【趣味】【特技】【家族構成】になります。
基本情報を決めることで、作り出したキャラクターをイメージしやすくなります。
僕を例に枠を埋めてみます。
名前 | こばりん |
年齢 | 25歳 |
性別 | 男性 |
人種 | 日本人 |
職業 | 無職 |
趣味 | アニメ鑑賞 |
特技 | 柔道 |
家族構成 | 実家暮らし |
この情報を見ると、【無職の実家暮らしでヤバい奴】【柔道やってたからガチムチ系無職】【25歳なんだから働けよ】など、僕というキャラクターに【マイナスのイメージ】を持つことができるかと思います。実際に会ったこともないのに、たったこれだけの情報で、そのようなイメージを持ってしまうのは不思議ですよね。
今の例では日本人ですが、性別を【女性】、人種を【エルフ】にすると、また違ったキャラクターを創ることができます。
イメージとは、言葉と同じく反射的スピードで繰り出されるものです。
名前を聞いたら、そのキャラクターのイメージを思い返せるようにしましょう。
身体的特徴を書きだそう
身体的特徴とは【身長】【体重】【体型】【髪型】【肌色】【服装】になります。
身体的特徴を決めることで、キャラクターを立体的にイメージすることができます。
僕を例に枠を埋めてみます。
身長 | 170cm |
体重 | 60kg |
体型 | 普通 |
髪型 | ツーブロック |
肌色 | うすだいだい |
服装 | アメカジ |
この情報を見ると、【パッとしない外見】【普通の服装】【目立たない】など、僕というキャラクターに【そこらへんにいる普通の人】というイメージを持つことができます。
文字だけで物体をイメージをすることが重要となってきます。
小説は映画やドラマと違い、文字で物を表現しなければいけません。
自分が想像できない物は表現することができないので、しっかりとイメージをできるようにしましょう。
ちなみに、この特徴は最低限の物なので、異世界ファンタジーでエルフが出てくるなら、【耳】という項目を増やして【尖り耳】。
獣人族なら【肌】という項目を増やして【綿毛】。
このように、自分がイメージできる項目を自由に増やしてください。
内面を決めよう
内面とは【性格】【悩み】【コンプレックス】【価値観】になります。
内面を決めることで、【登場人物の行動パターン】をイメージしやすくなります。
僕を例に枠を埋めてみます。
性格 | 大人しい |
悩み | やりたいことが多い |
コンプレックス | 学歴 |
価値観 | 時間は有限 |
この情報を見ると、【学歴は刺激されたくない】【無駄な時間は過ごさない】【多趣味】などのイメージを汲み取ることができます。
ここまでできたら、【性格】+【悩み】+【コンプレックス】+【価値観】で【行動パターン】を作ってみましょう。
また、僕を例に行動パターンを作ってみます。
- 僕は学歴を刺激されても怒らず、いろんなことに挑戦している落ち着かないタイプ。
- 無駄な時間は過ごしたくないし、ワイワイと話すタイプでもないので、多趣味なことは誰にも話していない。
- ただ、秘密にしたいわけではないので、そのような話題が出れば普通に話す。
このようになります。
【大人しい】性格なら、問題を極力起こしたくないタイプになりますので、悩みは誰にも相談せず、コンプレックスを刺激されても怒らない。価値観は自分だけで達成する。
良くも悪くも自分の殻の中に引きこもるタイプになります。
【怒りやすい】性格なら、問題をまき散らすタイプになりますので、悩みがあれば八つ当たりをし、コンプレックスを刺激されれば熱した鉄のように熱くなる。価値観が合わなければ人に強要する。
周りの人が気を遣う近寄りがたいタイプになります。
性格を複数組み合わせることで、人間らしい行動パターンができあがります。
性格の組み合わせで行動パターンを作りましょう。
セリフサンプルを書いてみよう
セリフを決めることで、【登場人物同士のキャッチボール】ができるようになります。
話し方は三者三様で、【そこの醤油を取ってください】と頼む人がいれば、【おう。それよこせ】と命令する人もいます。仲の良い友達なら【あー、ギリギリ手届かないわ。ちょっとそれ取って】と頼むでしょう。
僕の自己紹介を例に、2つセリフサンプル(自己紹介)を書いてみます。
- 「僕の名前はこばりんです。職業は無職。25歳です。趣味はアニメ鑑賞で特技は柔道です」
- 「俺はこばりん。今は働いてなくて歳は25。昔柔道やってて最近はアニメにハマってる」
1つ目は、初対面の人に自己紹介をするような、硬いセリフ。
2つ目は、友達の知り合いに自己紹介をするような、緩いセリフ。
話し方は性格に合わせると決めやすいです。
最初は自分や家族、友人の話し方を使うと良いでしょう。
設定を決めよう

設定ってなに?

設定とは、【ジャンル】【時代】【場所】【世界】【正義と悪】【イベント】です
設定を練り込むことで、舞台にリアリティがでます

場所と世界って同じじゃないの?
正義と悪もよくわかんない

似ていますが同じではないですよ
それでは説明しますね
ジャンルを決める
ジャンルとは、【アクション】【ホラー】【恋愛】【ミステリー】など、物語の種類のことです。
最初にジャンルを決めることで、【物語の方向性】を決めることができます。
大きく分けると、
- アクション
- ホラー
- 恋愛
- ミステリー
- SF
- ファンタジー
- 童話
- ノンフィクション
- 歴史
このようなジャンルがあります。
文章で動きを表すことから、アクションは表現がしにくい傾向。
ミステリーは伏線と回収をする必要があり、最初はかなり難しいです。
個人的には、初心者は【恋愛】が書きやすいかと思います。
恋愛は多くの人が経験をしており、恋愛に重きを置くラブストーリー、コメディ色を出すラブコメ、どちらでも書くことができます。
自分の描きたい物語に合わせて、ジャンルを決めましょう。
主人公が生きる場所
場所を決めることで、【舞台の生活スタイル】が見えてきます。
場所とは、【ヨーロッパ】【日本】【アメリカ】のような、国や街のことです。
例えばーー
- 1500年代のヨーロッパでは、宗教改革がありました。
- 1500年代の日本では、織田信長が活躍していました。
- 1500年代のアメリカでは、西欧人が植民地にして開拓をしていました。
同じ年代でも場所が違えば、文化と文明がまったく違います。
1500年のアメリカには日本人は上陸していないので、1500年のアメリカを舞台とした物語を書いた場合、日本人が登場するとおかしなことになります。
登場させる場合は、読者が納得するような理由をつける必要があります。
舞台を決めたら、その舞台の歴史や衣食住を調べてみましょう。
物語に深みが出るネタが見つかりますよ。
ドラマが起きる年代
ドラマが起きる年代を決めることで、【舞台に出てくる小物】を決めることができます。
年代とは、【1500年】【1800年】【2000年】のような、西暦のことです。
【日本のファッション】とテーマを決めて、西暦だけを変えてみましょう。
- 【1500年代】身分によって着られる服が違いました。
- 【1800年代】東京に靴の工場が建てられ、国内での靴の製造が始まりました。
- 【2000年代】なら、厚底ブーツやルーズソックスが流行り、ギャルファッションが流行りました。
このように、場所が同じでも、年代が違えば登場人物が扱う物も大きく変わります。
年代が決まったら衣食住を調べてみましょう。
人間が生きるには道具が必須になっているので、様々な物を知ることができます。
主人公が生きる世界
主人公が生きる世界とは、【メイン舞台】となります。
メイン舞台を決めることで、読者に【この物語はこういう話なんです】と説明することができます。
例えば、主人公は地元の学校に通う高校2年生です。この主人公は部活のサッカーで全国大会を目指しています。
この【サッカーで全国大会を目指している】という部分が、主人公が生きる世界になります。
【場所】と【メイン舞台】の違いは、【生きている場所】と【活躍する場所】の違いです。
- 【日本】で【サッカーをする】
- 【ブラジル】で【サッカーをする】
この2つは、メイン舞台は同じでも、場所が違います。
場所が違うので、扱う題材が同じでもまったく違う物語になります。
メイン舞台を決めて、物語の方向性を決めましょう。
正義と悪
正義と悪とは、【物語のルール】です。
物語のルールを決めることで、読者が共感して物語を読んでくれるようになります。
例えばーー
- スポーツの大会で勝つことが目標だとします。先輩と大会に出られる最後のチャンス。負けたら先輩は引退なので、絶対に勝たなければならない。
この場合、勝つ為にルール違反をしたら、それは正義ですか? 悪ですか?
ルール的には悪です。しかし、主人公の価値観では正義になります。
人間とは不思議なもので、納得できる理由があれば、悪が反転し正義になります。
ルパン三世が良い例ですね。
人間関係を共感してもらうことは難しいのですが、物語のルールを共感してもらうことは簡単です。
正義なら正義の物語を、悪なら正義の物語に書き換えましょう。
イベントを洗いだそう
イベントとは【出来事】です。
イベントを思いつく限り書き出してみましょう。
- 1月初詣、成人式
- 2月バレンタイン
- 3月卒業式
- 4月入学式、エイプリルフール
- 5月ゴールデンウイーク
- 6月梅雨
- 7月七夕
- 8月夏休み、花火大会
- 9月お月見
- 10月オリオン座流星群
- 11月いい夫婦の日
- 12月クリスマス
この【出来事】【キャラクター】【場所】【時代】などを組み合わせて物語を構築していきます。
人間は【先の予定を考えて動く生き物】なので、先のイベントがわかると、物語のセリフでもそのことに触れられ、伏線や次章への繋ぎとなります。
生きていれば時間が流れており、必ずイベントはやってくるので、思いつく限り書き出してみてください。
構成で全てが決まる

設定まで決めたけど、次はなにをすれば良い?

次は構成を組みましょう

構成?

簡単に言うと、物語の盛り上がりやクライマックスなど、展開の順番を決めることです
構成を間違うと、名作と同じテーマなのにつまらない物語になるので、しっかりと考えて作りましょう
起承転結、三幕構成、序破急とは
構成には【起承転結】【三幕構成】【序破急】と呼ばれるものがあります。
起承転結、三幕構成、序破急、これらすべては【物語の構成】を表しています。
起は冒頭、承は中盤、転は転機、結は結末です。
序と第一幕は冒頭、破と第二幕は中盤と転機、急と第三幕は結末です。
サッカーで大会優勝を目指す青春部活物を例にしてみましょう。
ストーリー | 起承転結 | 三幕構成 | 序破急 |
主人公が入部 | 起 | 第一幕 | 序 |
ライバルに敗北し、主人公は先輩と切磋琢磨し技術を磨く | 承 | 第二幕 | 破 |
ライバルに勝つ | 転 | ||
大会優勝 | 結 | 第三幕 | 急 |
- 冒頭で【主人公が入部】
- 中盤で【ライバルに敗北し、主人公は先輩と切磋琢磨し技術を磨く】
- 転機で【ライバルに勝つ】
- 結末で【大会優勝】になります。
起承転結は構成を4分割、三幕構成と序破急は3分割したものです。
自分の使いやすい考えで構成を考えてみましょう。
冒頭から戦略は始まっている
冒頭で読者の気を引かないと、最後まで読んでもらえない可能性があります。
逆に言えば、冒頭さえ乗り切れば最後まで読んでもらえる可能性が高くなります。
サッカーを題材にした部活物を例にしてみましょう。
- 主人公の佐藤は、友達に誘われてサッカー部に入った。
- 主人公の佐藤が校庭の脇を歩いているとサッカーボールが転がって来た。声のする方を見ると、可愛い女子生徒が立っていた。「1年生? ごめんね。ボール取ってもらえる?」佐藤がボールを渡すと、女子生徒はお礼を言いながら校庭に戻って行った。そこまでなら何も思わなかったのだが、なんと、その女子生徒と友達が仲良さげに喋っているのだ。佐藤はサッカー部に入ることを決めた。
先が気になるのはどちらの話でしょうか?
1つ目は平坦な物語。
2つ目は起伏のある物語。
基本的に、平坦と呼ばれる構成は感情の起伏がない構成です。
冒頭から感情を揺らすことを意識した構成にしましょう。
盛り上がりと盛り下がりを意識しよう
盛り上がりとは【気分が高揚する】こと、盛り下がりとは【意気消沈】することです。
盛り下がりが深ければ深いほど、ギャップで盛り上がりが跳ね上がります。
例えばーー
- 大会の決勝戦、主人公は接戦の末ライバルに勝ち、大会優勝を収めた。
- 大会の決勝戦、先輩は怪我で欠場、自分より遥かに強く大きいライバル、ここから逆転の術は無い。そう思っていたが、ここまで一緒に戦ってきた仲間の力は頼もしく、協力することでライバルを撃破した。そして、大会優勝を収めた。
ただ戦い勝利を収めるのではなく、このように、【読者とキャラクターに絶望】を与えてから、【読者とキャラクターに一筋の光】をあげていきます。
アンパンマン、ルパン、ジブリなど、名作に当てはまる王道の展開となります。
客観的に見て、自分の物語の盛り上がりと盛り下がりは知っておきましょう。
プロットとハコ書きを書いてみよう

それではプロットとハコ書きをやってみましょう

プロット? ハコ書き?

プロットとは、全体の構成を書いたものです
ハコ書きは、1シーンを細かく書いたものです

ん~?

小説は書けるけど、プロットは苦手という人もいるぐらいなので、慣れるには少し時間がかかるかもしれません
しかし、プロットやハコ書きに慣れると、かなり構成力が付くので、できれば覚えてみましょう
プロットの書き方
プロットとは、【全体の構成が書かれている図】です。
プロットを書くことで、冒頭から結末まで一目で確認することができ、全体の流れを把握することができます。
例えばーー
- 女の子と出会う
- 敵から逃げるも、女の子が連れ去られてしまう
- 主人公は敵のアジトに潜り込む
- 敵を倒して女の子を救出する
- 女の子と結ばれる
このように、構成を順序通りに書くことがプロットになります。
物語の長さによってプロットは長くなり、より詳しく書くことで細かくなります。
プロットを書いてみて、気に入らない展開があればそれを消して、違う展開を差し込むことができます。
全体の構成を見直せることがプロット作りの強みになります。
自分だけが読むときはざっくり。人に読ませるときは読みやすく。
しっかり判断してプロットを書きましょう。
ハコ書きの書き方
ハコ書きとは、【場面の固まりごとに箱に分ける】ことです。
ハコ書きすることで、無駄なシーンを省く、または、より良いシーンを追加することができます。
プロットの説明に使用した、1番の【女の子と出会う】を例に見てみましょう。
- 主人公が玄関から出る
- 主人公は家の前を歩く
- 主人公は交差点で信号待ちをしている
- 横断歩道が青になり、主人公は渡り始める
- 信号無視した車が突っこんでくる
- 主人公は轢かれそうになった女の子を助ける
- 女の子が怪我していたので、主人公は一緒に病院へ向かった
プロットでは【女の子と出会う】というざっくりとしたものでしたが、ハコ書きでは、より詳しく書きます。
ハコ書きは脚本の技術になりますが、物語を描く小説にも応用することができます。
脚本の場合は書き方が少し違いますが、自分がわかれば良いので、このような感じで書き進めて大丈夫ですし、自分なりの書き方に改良するのも良いでしょう。
ここで、僕なら【家から外に出るのは玄関のシーンでわかるから、2番の家の前を歩くシーンは要らないな】と考えて、家の前を歩くシーンを省きます。
シーンが1つ無くなったということは、1シーン追加できるということです。
1シーンを詳しく分解して、そのシーンが必要なのかを判断することがハコ書きの役割になります。
文字数が多くてどこかシーンを削らなくてはいけない状況に陥った時にも、ハコ書きをすると見やすくなるので、積極的にハコ書きを駆使していきましょう。
小説の書き方

それでは、実際に小説を書いてみましょう

作文みたいに書けば良い?

小説は作文とは少し違いますね
小説には【使って良い記号】【人称】があります

人称? 全然聞いたことない

それを含めて、小説の書き方を説明しますね
基本的な記号の使い方
小説で使われる記号には【……】【――】【「」】【、】【。】【!】【?】【⁉】があります。
そして、使い方にはルールがあります。
- 【……】と【――】は2つで1セットの使い方になります。
- 【「】はセリフの最初に、【」】はセリフの終わりに使います。
- 【、】は文章の途中に入れて、【。】は文章の終わりに使います。ただ、【。】はセリフの最後に入れない決まりになっています。
- 【!】【?】【!?】は1マスで使います。ただ、使ったあとに文章が続く場合は、1マス空ける決まりになっています。
- 算用数字と漢数字は混ぜない。
- 算用数字は1文字1マス。数字が2桁の以上の場合、半角で【10】【100】【1000】にする。
- 英語は1文字1マス。あまりにも長い単語の場合は、半角を使う。
- 囲いは【()】【【】】【『』】などが使えます。
例ーー
- こばりん「なんで……お前言ったじゃねぇか! また一緒に遊ぼうってよ。それなのに、先にいっちまうなんてよ――。そんなのあんまりだぜ」
記号を使うとこのような文章になります。
また、算用数字と漢数字を混ぜてはいけません。
例ーー
- 「1着はこばりん! 二着は教子!」
これはダメな例です。
- 「1着、2着」
- 「一着、二着」
面倒ですが、このように、どちらかに統一しなければいけません。
普段の生活ではあまり使わないルールです。
イメージとしては、全体の文章を見た時に、違和感がなければ大丈夫です。
バランスが大切なので、深く考えず、とりあえず書いてみましょう。
人称とは
小説には語り手の視点があります。それを表したものが人称と言います。
人称には【1人称】【2人称】【3人称単視点】【3人称神視点】があります。
- 1人称、自分の見ていることを描く書き方、自分の知らないこと、自分から見えないことは書くことができない。しかし、心情描写を詳しく書くことができる。
- 2人称、小説ではほとんど使われない人称。【あなた】や【君】を使うため、読み手との意識のズレが生まれやすいのが欠点。しかし、上手く使いこなせれば目立つことは間違いない。
- 3人称単視点、ゲームのように、自分の背中越しから見る視点。自分の周りのことも描ける他、語り手が神になるので、主人公の知らない情報も書くことができる。
- 3人称神視点、神様のように全体を見ている視点。映画やドラマのように、どのキャラクターにも視点を合わせられるので、基本的に脚本に使われる。小説だと、視点変更を上手くしないと読みにくくなるので、使う際は注意が必要。
このような人称の種類があります。
多く使われているのは【1人称】【3人称単視点】になります。
主人公に乗り移った気持ちで書きたいなら1人称、主人公を客観的に描きたいなら3人称を選ぶと良いでしょう。
書きやすそうな人称を選んで書いてみましょう。
小説はセリフと地の文で作られている
小説は、【セリフ】【地の文】の2つだけで作られています。
しかし、分解してみると、かなりの情報が隠されています。
セリフとはキャラクターが話す【ダイアローグ】と、考えを語る【モノローグ】に分けられます。
- ダイアローグは話し声。
- モノローグは心の声。
セリフはこの2つになります。
例ーー
ダイアローグ | こばりん「お腹空いたなぁ」 教子「そうだねぇ」 |
モノローグ | 噓である。ただ話題が作りたいだけで発した言葉だ。 |
このように、2人からなる会話と心の声、広義ではどちらもセリフと言います。
地の文は、【情景描写】【心理描写】【行動描写】を描いていきます。
- 情景描写は、見た景色を説明することになります。【風が強く落ち葉が舞いあがった】【真夏の太陽が海辺に降り注ぐ】などです。
- 心理描写は、キャラクターの心を説明することになります。上記で述べたモノローグとも言います。【いきなりトラックが飛び出してきて驚いた】【映画を観て感動した】などです。
- 行動描写は、キャラクターの行動を説明します。【あまりの暑さに団扇を扇いだ】【本棚から本を取った】などです。
書き方の型はあっても、それを表現する書き方は無限にあるのが小説の面白いところです。
書き方を覚えたら、自分なりの表現を探していきましょう。
推敲は身だしなみチェックと同義

小説を書き終わったら推敲をしましょう

推敲ってなに?

推敲とは、文章を読み直して、より良い文章に書き直すことです

書き終わったし、これで完成じゃダメなの?

ダメとは言いませんが、間違いなく誤字脱字とおかしな日本語があるので、推敲はするべきです
一文字に込められている意味を考えよう
漢字には同じ読み方で違う意味のものが数多く存在します。
小説家や脚本家は日本語を扱うプロになるので、一文字一文字を正しく使う必要があります。
例ーー
- 【初めて】と【始めて】
- 【乗る】と【載る】
- 【貼る】と【張る】
などです。
- 初めては初挑戦、始めては開始。
- 乗るは車などに乗る、載るは雑誌などに載る。
- 貼るは紙を壁に貼る、張るは引っ張る。
という意味で使われます。
誤字の指摘をすると、たまに「読めりゃいいんだよ」って言われることがありますが、そういう人は、「食えりゃいいんだよ」と、ラーメンを素手で食べるマナーの無い人と同じです。
ここまで書き切ったあなたは物書きの一人です。
誇りを持って文字と向き合いましょう。
誤字脱字0は基本
推敲をしないで書いていると、必ず誤字と脱字があります。
誤字と脱字があると、読者の目が止まってしまい、良い雰囲気が中断されてしまうので、積極的にこなしていくようにしましょう。
- 誤字とは、上記でも言った漢字の間違いや、言い回しがおかしい日本語などが当てはまります。
- 脱字とは、書いてある日本語の文字が抜けていることを言います。
種類 | 例 | 正しい |
誤字 | 汚名挽回 | 汚名返上、または名誉挽回 |
い抜き言葉(脱字) | 話してる | 話している |
ら抜き言葉(脱字) | 食べれる | 食べられる |
誤字は気を付けて0にしなければならないのですが、脱字に関しては【話し言葉】と【書き言葉】で使い分けをするので、直すかそのままでいくかの判断が難しいです。
1度読み直しをしてみて、自分の想いが相手に届くと思ったらそのままでいきましょう。
基本的には誤字脱字は0が望ましいですが、慣れている人でも難しい作業になります。
気負っていてもできないものはできないので、0にしてやるという気持ちで臨むぐらいが丁度良いです。
音読をして句読点を確認
推敲が終わったら、最終確認として【音読】をしてみましょう。
音読をすることで、客観的に物語に触れることができ、文章のリズムを確認することができます。
読みやすい文章を目指す場合は、20文字~30文字に1個読点を置き、1文に3個程度に収めるようにします。
どんなに長文でも、100文字以内に収まるように意識すると、読んでいて疲れない文章になります。
句読点の位置を変えるだけでイントネーションが変わり、読んだときの伝わり方が変わります。
音読をしてみて、詰まったりリズムが良くないときは、文章を書き直してみましょう。
集中力の上げ方

疲れてやる気が出ないよ~

もう少しで終わりなので頑張りましょう!
って言っても、頑張るのは疲れますよね
ちょっとだけ集中力が上がる方法を教えます

え?
なにか裏技があるの?

裏技ではないですが、考え方ややり方を変えると集中力が上がりますよ
人間の集中力は15分刻みで切り替わる
休憩時間は15分刻みで考えると良いです。
人間の集中力を表す【15・45・90の法則】と呼ばれるものがあります。
- 15とは【深い集中力を保てる時間は15分】
- 45とは【子供が集中力を保てる時間は45分】
- 90とは【大人が集中力を保てる時間は90分】
このように人間が集中力を保てるのは、最大で90分。しかも、深い集中力に限れば15分しか保てないことになります。
このことから、30分か45分経ったら休憩するなど、15分刻みで考えます。
僕はアニメを流しながら執筆しているのですが、3話が終わったら休憩にしています。
ただ、それだと約1時間30分で長いので、個人的には、25分執筆、5分休憩×2で1時間だと良いのかなと思います。
集中力は個人差が大きいので、自分の集中力が保てる休憩時間を考えてみましょう。
人間の意志は弱い。環境を使って集中力を上げよう
僕たちの周りには、【スマホ】【テレビ】【漫画】【お菓子】など、やらなくてはいけないことを捻じ曲げてしまうほど、強力で魅惑的な物で溢れかえっています。
それを排除できるほどの意志があれば問題がないのですが、実際は難しいものです。
自分の意志で排除ができないのなら、誘惑が目に入らない環境に身を置きましょう。
例えば、図書館で脚本を書けば、スマホ、テレビ、お菓子などの類を手にすることはないでしょう。
仲間と喫茶店に行けば、周りの目があるので、嫌でも脚本を進めることになります。
家だと安心感から誘惑に負けてしまうので、家で45分書いたら、喫茶店に行き45分、図書館で45分など、常に集中力を高められる場所を見つけておくと良いです。
この時に意識することが2点あります。
それは【15分間隔で作業時間を決める】【眠くなったら家に帰る】です。
前述した通り、深い集中力は15分間隔で波があります。15分間隔にすることで、程よい集中力を保つことができます。
その集中力を以てしても、外の環境で眠くなるのは体が相当疲れている証拠なので、その時は無理せず家で寝ましょう。
時には無理をしてでも執筆することが必要な日が来ます。しかし、作業効率を考えれば無理をするべきではありません。
健康第一、我々は体が資本なので、眠い時はしっかりと休息をとりましょう。
モチベーションは外で作る
執筆活動は建物の中でするものだと思われていますが、座って部屋に籠っていると、気分が落ち込みモチベーションが下がってしまいます。
その対策は【外に出る!】
これに尽きます。
外に出て太陽光を浴びることでセロトニンが分泌され、ストレスが緩和されます。
散歩の具体的な時間は15分~30分が適切となっています。
休憩時間を家で過ごすだけではなく、外に出て散歩をすると、天からネタが降ってくることがあるので、できるだけ散歩をするようにしましょう。
誰かに読んでもらう

推敲が終わったんだけど、これからどうすれば良い?

自分の中で完成だと思ったら、それを誰かに読んでもらいましょう

え?
これを読ませるの?
恥ずかしいから嫌なんだけど

どこにも公開しないなら、読んでもらう必要はありませんが、せっかく書いた作品なんですから読んでもらいましょう
公募を目指している時は、家族や友人に読んでもらおう
公募の場合はネットに公開してしまうと、規約違反で応募が取り消しになる可能性、ネタを盗まれる可能性があるので、恥ずかしいとは思いますが、【家族や友人に読んでもらう】ことをオススメします。
自分が書いた脚本を読んでもらうと、客観的な感想をもらうことができます。しかし、大きなデメリットがあります。
それは、【良い感想しかこない】ことです。
読んでくれている人はあなたのことを知っている人です。知人が一生懸命書いた作品を悪く言うのは覚悟がいる行動です。
あなたに嫌われる覚悟、喧嘩になる覚悟を背負ってまで正直な感想を言ってくれる人はいないでしょう。
9割はここが面白かったという感想が来るので、感想をもらったら褒められた場所とは違うところを煮詰めるようにしましょう。
ネットに投稿すると心ない感想がくることもある
公募には出さず、ひとまずネットに公開したい人もいるでしょう。
初めて投稿する時、【どんな感想がくるんだろう】【褒めて貰えるかな】とドキドキしながらボタンをクリックしますが、感想がくることはなかなかありません。感想をもらったとしても、泣きたくなるほどキツイものが来ることもあります。
ネットに公開するということは、【顔の見えない相手に読んでもらう】ことです。
匿名性の高いネットなので、知人とは違い好き放題に感想を言ってきます。
心ない感想が来てメンタルが病みそうな時は、感想を見ないようにするか、公開を非公開に変えるようにしましょう。
あなたの人生に関係ない人の感想で、あなたの創作人生を台無しにする必要はありません。
どんな感想でも受けとめる
メンタルが強い人は、どんな感想でも受けとめてみましょう。
その上で、【使える感想】【使えない感想】を仕分けします。
- 使える感想とは、【冒頭の主人公の行動理由がイマイチわかりませんでした。主人公がこのような行動をすることにメリットを感じないので、先に主人公の価値観を表すストーリがあると、スッと受け入れられたと思います】のような、【指摘をしてくれる感想】になります。
- 使えない感想とは、【つまらなかった。なんでこんなゴミみたいなの書いてるの?】のような、【ゴミの方が使い道のある感想】になります。
様々な感想がくることで、喜びや苛立ちなどが混じり合い、メンタルが強い人でも最初は堪えるかと思います。しかし、得られるものもかなり多いのも事実です。
知らない人の感想は貴重で、良くも悪くもあなたの作品を読んでくれた大切な人です。
受けとめられるなら、悪い感想を【ダメだ】と邪険に扱わず、なにがダメだったのか考えてみましょう。
そのうえで、使えない感想はゴミ箱に捨ててください。
感想は成長への糧
ここで僕が受けた感想を紹介します。
僕はとあるサイトに8000文字の小説を公開したことがあります。
その時に、【読んだ時間が無駄になりました。時間を返してほしい】と言われたことがあります。
これだけなら使えない感想なのですが、そこから【一人称視点と三人称の違いは理解しているのか】【行動と時間の経過がおかしい】【誤字脱字は基本的なのだからちゃんとしろ】など、3000文字オーバーの感想が続きました。
その方はかなりの辛口の感想を落とす人だったのですが、その分ちゃんと指摘もしてくれる人でした。
辛口感想は書き手のメンタルがかなり削られ、下手をするとトラウマになり創作活動を辞めてしまうほどのものです。しかし、受けとめられるなら、その感想は必ず成長への糧となります。
その方がいたから今の僕がいると言っても過言ではありません。
ちなみに、その頃の僕は血気盛んだったので、その方の作品を探し出し、辛口感想をお返しにいきました(笑)
まとめ
- PCが無くても大丈夫! まずは紙とスマホを準備しよう
- キャラクターを創ろう
- 設定を決めよう
- 構成で全てが決まる
- プロットとハコ書きを書いてみよう
- 小説の書き方
- 推敲は身だしなみチェックと同義
- 集中力の上げ方
- 誰かに読んでもらう

これで小説の超基本的な書き方9の手順の解説を終わります

書き方の手順はわかったんだけど、もう少しテクニックみたいなのも知りたいかな

わかりました。順番に説明していきますので、もう少し待っていてください

しょうがない。待っててやるか
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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